9月中間決算総括8割強が増収増益で黒字化

2010年12月03日

ゴムタイムス社

主要上場ゴム企業の2011年3月期中間連結決算が出揃った。リーマンショック後の大幅な需要減により業績が悪化した前年同期に比べ、需要回復が顕著に表れた。

合成ゴム2社を含む27社合計の売上高は1兆6707億1700万円、前年同期比24・0%増と2割強の増収となった。収益面は前期の赤字から黒字転換 した企業が大勢で、営業利益(赤字額はゼロとして算出)合計は1175億5600万円、同833・9%増、経常利益は1084億1800万円、同831・ 7%増と大幅な増益。最終利益についても大幅な伸びを示し、中間純利益は合計で647億6100万円、同981・7%増となった。
上場企業27社の業績を分析すると、22社(81・5%)が増収増益で、前期赤字を計上した企業は全て黒字化した。増収減益企業は4社、減収減益が1社。
ゴム製品の需要動向は、エコカー減税や家電製品のエコポイントなど政府の販売支援策もあり順調に回復、タイヤ、自動車部品、一般工業用品とも需要回復を 受けて業績は改善した。中間期の業績を踏まえて通期業績予想を上方修正した企業も目立っている。

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