日本ミシュランタイヤは12月25日、12月19日にハローワーク太田から、障がい者雇用の促進、雇用安定に向け積極的な採用活動等を実施しているとの推薦を受け、障がい者雇用に理解と実績のある事業所として表彰されたことを発表した。
同社は2023年8月に、太田市に本社を移転した。多くの従業員が太田に所属するようになり、業務が活性化した。ビジネス環境は絶えず変化し、コロナ禍を経て働き方も様変わりしている。こうした中、もっと障がいを持つ方々を仲間として受け入れられるのではないか、という課題意識を持つ社員を中心に部署横断的な委員会を立ち上げた。そして全社から200を超える仕事のアイデアが寄せられ、それらを集約しながら求人を行い、2025年は2名を採用し、現在は合計9名が在籍している。
仕事は書類の電子化、請求書の発行、基幹システム内のデータ整備、売掛金管理、社内便や郵便の取り扱い、販売促進用のグッズの発送など多岐にわたる。今年採用された新入社員は、「働きやすく、常に相談にのってもらえる。新しい業務にチャレンジする時もゆっくり説明してもらえ、自分のペースでやらせてもらえる」とコメントしている。
車いすがアクセスできる社屋やユニバーサルデザインのフロア、トイレの整備を進め、誰もが働きやすい環境を整えている。今後は、障がいを持つ人がスキルを身に付けたりキャリアアップするなど、同社で働くことで花開き、社員全員がそのことに触発される雇用の質を追求していく。

