ブリヂストンは7月15日、乗用車用スタッドレスタイヤの新商品「ブリザックWZ-1」を発表した。発売サイズは全119サイスで同年9月より順次発売する。
新製品には同社が「新たなプレミアム」と位置付ける商品設計基盤技術「ENLITEN」を乗用車用スタッドレスタイヤで初搭載した。氷上性能にさらにエッジを効かせて実現したブリザック史上「断トツ」のICEコントロール性に加え、あらゆる路面で高いパフォーマンスを発揮することで冬道での安心・安全を支え、サステナビリティへも貢献することで「ブリザック」の性能を新たなステージへ引き上げる。
同日開催された新製品発表会では、登壇した同社常務役員 BSJPタイヤ販売事業管掌兼ブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社代表取締役社長の久米伸吾氏は「北海道・北東北の主要都市で多くの方々にご支持をいただき、2台に1台がブリザックを装着、24年間装着率ナンバー1という結果につなげさせて頂いた」と実績を述べた後、「今までもこれからも全ての人に安心と安全をご提供したい。今日ブリザックが新しく生まれ変わります」と新製品をを紹介した。
続いて、ブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社商品企画本部長の徳屋光伸氏が登壇し、新製品の企画開発背景と商品概要について説明をした。
徳屋氏は日本の冬道における路面環境は「地域や場所、天候、気温により多様に変化し、近年はこの傾向がさらに顕著になっている」とし、「スタッドレスタイヤとして最も重要な凍結路面に対応するだけでなく、ドライ、ウェット路面に対しても性能が妥協できない」と開発の方向性を示した。また、「スタッドレスタイヤの使用年数が長期化しており、降雪地帯では半数以上、非降雪地帯では6割近いユーザーがスタッドレスタイヤを4シーズン以上使用している」とし、「安心してスタッドレスタイヤを長く使いたいというニーズに応えること」を開発のコンセプトにしたと説明した。
「ブリザックWZ-1」は、従来品「BLIZZAK VRX3」と比較して、氷上ブレーキ性能を11%、氷上旋回性能で4%向上させている。プロドライバーからも「氷の上で粘る」と評価されており、ブリザック史上「断トツ」のICEコントロール性を発揮するという。
新トレッドパタンは、新技術「L字タンクサイプ」により、氷上で接地面への水の侵入を抑制。ブリヂストンのスタッドレスタイヤを支える独自技術である「発泡ゴム」に、業界初の新技術「親水性向上ポリマー」を配合した「Wコンタクト発泡ゴム」
2025年07月16日