ゴム薬品の売上は微増 川口化学の12~5月期

2025年07月10日

ゴムタイムス社

 川口化学工業の25年11月期第2四半期連結決算は、売上高が43億1400万円で前年同期比1・5%増、営業利益が1億9800万円で同1・7%減、経常利益が1億8300万円で同13・5%減、四半期純利益は1億3500万円で同30・2%減となった。

 化学工業薬品事業の売上高は42億9400万円で同1・6%増、セグメント利益は1億8300万円で同1・8%減となった。このうち、ゴム薬品部門合計の売上高は24億4200万円で同0・4%増となった。国内の工業用品向け製品は、国内自動車生産の回復により、自動車関連製品の販売が緩やかながら回復、医療用ゴム製品向けの需要も回復、売上は前年同期を上回った。
 タイヤ向けは、主力製品の販売が堅調に推移、特殊用途向け製品の販売も伸長し、売上は前年同期を上回った。合成ゴム向けは、特殊ポリマー向け製品の販売は堅調に推移したが、汎用ポリマー向け製品の需要が低迷し、売上は前年同期並みとなった。
 海外向けは、東南アジア向け汎用品の市場が低調に推移し、需要が回復せず販売が減少。医療用ゴム製品向けの販売は回復したが、全体では売上は前年同期を下回った。
 樹脂薬品部門合計の売上高は4億4300万円で同5・1%増となった。主要販売先であるアクリル酸・アクリル酸エステルの需要が回復する中、主要製品での海外安価品との競合により、特殊形状品は販売を増やしたが汎用品の売上は減少した。電子材料関連向け製品は、中国での市場回復により売上は増加した。
 中間体部門合計の売上高は3億8800万円で同26・2%減となった。医薬中間体は、脱水縮合剤の販売は需要低迷の影響により国内の販売は減少したが、海外向けは販売を増やした。農薬中間体は、製品により販売の増減はあったが売上は前年同期並みとなった。界面活性剤中間体は、顧客での需要に一部回復傾向がみられたが、売上は前年同期を下回った。

 なお、25年11月期の連結業績予想は、売上高が90億円で前期比0・9%増、営業利益が3億2000万円で前期比15・4%減、経常利益が3億2000万円で同18・0%減、当期純利益が2億2000万円で同34・6%減を見込んでいる。

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