プラスチック機械大手6社の25年3月期決算が出揃った(日精エー・エス・ビー機械は25年9月期第2四半期決算、住友重機械は25年12月期第1四半期決算)。地域や製品ごとにまだら模様の需要を示し、増収企業は3社、減収企業が3社となった。
◆日精樹脂工業
売上高は474億9300万円で前期比0・9%増、営業利益は4億4200万円で同37・3%減、経常利益は3億4300万円で同6・9%増、当期純利益は7600万円(当期純損失は5億200万円)となった。
日本の売上高(外部顧客への売上高)は157億8500万円で同4・3%減、セグメント利益は3億8200万円(前年同期はセグメント損失2700万円)となった。
欧米地域の売上高(同)は186億4300万円で同5・0%減、セグメント損失は1億8800万円(前年同期はセグメント利益2億800万円)。アジア地域の売上高(同)は130億6400万円で同19・4%増、セグメント利益は3億8100万円で同33・0%減となった。
◆日精エー・エス・ビー機械
売上高が219億200万円で同31・6%増、営業利益は54億7600万円で同59・6%増、経常利益は57億4500万円で同65・4%増、純利益は40億800万円で同54・0%増となった。主力の中小型機に加え、大型機の販売を大きく伸ばし、売上高は中間期として過去最高となった。
米州の売上高は69億5700万円で同16・0%増、セグメント利益は13億3000万円で同36・3%増となった。中南米市場は小休止となったものの、北米市場は旺盛な購買力を背景に好調に推移した。欧州の売上高は38億1600万円で同14・6%増、セグメント利益は6億3700万円で同48・2%増となった。
南・西アジアの売上高は63億8200万円で同21・2%増、セグメント利益は20億2500万円で同49・5%増となった。 東アジアの売上高は47億4500万円で同130・9%増、セグメント利益は30億4900万円で同40・4%増となった。
◆カワタ
売上高が207億6600万円で同15・2%減、営業利益は9億8400万円で同21・2%減、経常利益は10億3300万円で同26・9%減、当期純利益は5億7600万円で同38・0%減だった。
日本の売上高は141億6600万円で同14・4%減、営業利益は11億7400万円で同15・0%増となった。
EV向けのリチウムイオン電池関連の売上が前年度後半からの受注低迷で減少した。販売費及び一般管理費の増加分を吸収したことにより営業利益は増加した。
東アジアの売上高は52億8700万円で同24・6%減、営業損失は1億7200万円(前年同期は2億8500万円の利益)となった。
東南アジアの売上高は22億6800万円で同20・4%増、営業利益は5800万円で同47・7%増となった。
◆YUSHIN
売上高は261億2600万円で同10・6%増、営業利益は25億8600万円で同6・1%増、経常利益は25億3500万円で同2・0%減、当期純利益は16億9200万円で同0・0%増となった。地域別では、日本の売上高は170億円で同15・8%増、営業利益は21億6500万円で同39・2%増となった。
◆住友重機械工業
インダストリアルマシナリーの売上高は486億円で同10%減、営業損失は4億円。プラスチック加工機械事業は、中国での需要の増加により、受注、売上は増加した。一方、欧州での採算の悪化により営業利益は減少した。
◆日本製鋼所
樹脂製造・加工機及び成形機が含まれる産業機械事業の売上高は1990億4500万円で同4・5%減、セグメント利益は175億7600万円で同13・9%減となった。[/hidepost]
2025年07月04日