日本プラスチック機械工業会(JPM、依田穂積会長)は6月11日、東京・上野の精養軒で定時社員総会と懇親会を開催した。
一般社団法人に移行して、第2回目の通常総会となった。
議案は、2024年度事業報告書及び収支決算書の承認に関する件、2025年度事業計画書及び収支予算書に関する件、
第3号議案の任期満了に伴う役員改選に関する件、第4議案の情報化ワーキンググループに関する件、第5号議案の中小企業省力化投資補助金に関する件を討議し、ともに承認、可決された。また役員改選があり、依田穂積会長(日精樹脂工業)は留任し、鈴木雅之副会長(ホーライ)は退任することになった。
会員の増減では、正会員は入会が2社、退会が4社となり、賛助会員と特別会員の増減はなかった。そのため、2024度末で会員数は107社となっている。入会した企業2社については、プラスチック成形用の混合装置・再生装置のマルヤス、ムラテックグループ向け製品やオリジナル製品を展開するムラテックメカトロニクスとなる。
総会が終了後、場所を移し懇親会が開催された。
冒頭のあいさつで、依田会長は一般社団法人への移行により、予算管理の厳格化、政府補助金の利活用、欧州に関わる情報化ワーキンググループの形成など多くの成果があったことを強調し、「様々な会社との垣根を越えて日本としてのスタンダードを作っていこうという考えで、非常に風通しが良い団体となった」を振り返った。また、功労従業者表彰も実施したことを報告した。
プラスチック業界について、依田会長は「内閣府が16日発表した2025年1~3月期の国内総生産(GDP)は、前期比0・2%減であり、マイナス成長が続いており、特に輸出の関係がマイナス0・6でトランプ関税などの影響を受けている。そのなかで、日本の成形機に関わる工業会として一歩先を進んだ新しいセグメントやパラダイムシフトを今期、来期に示すことが重要だ。現在、機械受注の引き合いは落ち込んでいない。市場が動き出したときに、一気に市場を奪えるような日本の機械メーカーになっていきたい。そのサポートを日本プラスチック機械工業会が少しでも取り組めたらいい」と期待を寄せた。
続いて乾杯は松井副会長(松井製作所)は「一般社団法人化して、ようやく新しいこともはじめった。会員の皆様の要望を聞き、知恵を拝借しながら、日本プラスチック機械工業会を発展していけるようにしてきたい」と言及し、乾杯の発声を行った。
中締めは、鈴木雅之副会長(ホーライ)が務めた。
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