スペシャリティマテリアルズ増収増益 三菱ケミカルGの25年3月期

2025年05月14日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルグループの25年3月期連結決算は、売上収益が4兆4074億500万円で前期比0・5%増、コア営業利益は2983億7700万円で同43・4%増、営業利益は1966億9400万円で同24・9%減、当期利益は1056億3600万円で同40・8%減となった。
 セグメント別に見ると、スペシャリティマテリアルズの売上収益は1兆813億円で同4%増、コア営業利益は251億円で同239%増となった。
 アドバンストフィルムズ&ポリマーズサブセグメントにおいては、事業譲渡及び撤退に伴う影響等があったものの、為替影響に加え、ディスプレイ用途やバリア包材用途等の需要が緩やかに回復したことによる販売数量の増加や、各種製品の販売価格の維持・向上等により、売上収益は増加した。アドバンストソリューションズサブセグメントにおいては、為替影響に加え、半導体やディスプレイ用途等の需要が増加したことによる販売数量の増加があったものの、EV用途の欧米における販売数量の減少や、一部事業における販売価格の低下等により、売上収益は減少した。
 アドバンストコンポジット&シェイプスサブセグメントにおいては、C.P.C.S.r.l.の完全子会社化の影響及び高機能エンジニアリングプラスチックの需要が回復したことによる販売数量の増加や為替影響により、売上収益は増加した。
 同セグメントのコア営業利益は、ジェレスト社の生産設備・無形資産を減損したことによる影響があったものの、ディスプレイ、半導体、バリア包材用途等の需要が回復したことによる販売数量の増加や各種製品の販売価格の維持・向上等による売買差の改善等により、増加した。

 26年3月期通期連結業績予想は、売上収益が3兆7400億円で同5・3%減、コア営業利益は2650億円で同15・8%増、営業利益は2020億円で同43・6%増、当期利益は2130億円で同101・6%増を見込む。

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