横浜ゴムがコンベヤベルト発売 省エネルギー性能をアップ

2025年05月02日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは4月30日、難燃性コンベヤベルトとして好評を博している「FLAME GUARD」シリーズから省エネルギー性能を高めたコンベヤベルト「フレイムガード・エコ」を発売したと発表した。
 「フレイムガード・エコ」は火災防止のために難燃性コンベヤベルトが必要とされる港湾や火力発電所の石炭搬送ラインでの使用を想定し開発した。省エネ性能向上にあたっては、世界トップレベルの省電力性能を実現した同社のコンベヤベルト「ECOTEX」で培った技術を活用し、ゴム配合を最適化。これにより、エネルギーロス発生の一因であるベルトがローラーを乗り越える時のゴム変形を小さくし、走行抵抗を抑制しコンベヤの消費電力削減に貢献する。難燃性と省エネ性能の両立により、安全な操業に貢献するとともに、エネルギーコスト削減やCO2排出量削減による環境負荷低減に寄与する。
 同社では、特殊配合ゴムにより自己消火性を持つ「FLAME GUARD」シリーズとして、難燃性、難燃超耐摩耗性、難燃重耐油性、難燃中温耐熱性、難燃高温耐熱性のコンベヤベルトを品揃えしている。今回、ベルトがローラー上を通過する際に発生する乗り越え抵抗を大幅に低減させた「フレイムガード・エコ」の発売により、さらに強力な商品ラインアップとなった。
 同社は2024年度~2026年度までの中期経営計画「YX2026」に取り組み、MB事業のひとつである工業資材事業のコンベヤベルトにおいては国内での確固たる市場地位の確立を目指している。その実現に向けた活動の一環として、ユーザーの安心・安全と経済性に貢献する新たな付加価値を創造していく。

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