ブリヂストンがENLITEN搭載タイヤ ソーラーカーレースに初投入

2023年09月05日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンはオーストラリアで開催される「ブリヂストン ワールドソーラー チャレンジ 2023」に先立ち、最もサステナブルなEVであるソーラーカーの最新技術と未来を語るイベント「ブリヂストンソーラーカーサミット2023」を開催した。
 ブリヂストンがタイトルスポンサーを務める「ブリヂストン ワールドソーラー チャレンジ 2023(BWSC)」は、オーストラリアのダーウィンからアデレードまで3000キロの道のりを約5日間かけて走破する世界最高峰のソーラーカーレースで、チャレンジャークラスとクルーザークラスに分かれ約40チームが参加する。
 同社はソーラーカーの技術的な革新と若手エンジニアの育成を本レースの目的として掲げており、世界中のハイレベルな技術と人が集結するオープンプラットフォームの場を提供している。
 同サミットでは、第一部では近年のソーラーカーの動向やBWSCの位置付け・意義についての説明会、第二部では東海大学BWSC参戦体制発表会が行われた。
 説明会の冒頭、同社モータースポーツ部門長の堀尾直孝氏は、「BWSCに参画する企業の最先端技術や参加する学生たちの想いや熱意を語る事でレースの社会的価値を高め、多くの人に関心を持って頂く機会にしたい」とサミットの目的を説明した。
 今回のレースには、タイヤ性能を従来品対比向上させた上で、求められる複雑な性能をモビリティ、顧客ごとにカスタマイズする商品設計基盤技術ENLITENを搭載したタイヤをモータースポーツに初投入する。
 供給されるタイヤは、太陽光による限られた電力で約3000キロの長距離を走り切るという過酷な条件において、求められる低転がり抵抗、耐摩耗性能、軽量化に特化してカスタマイズしながら、エッジも効かせている。
 また、前回大会では30%程度だった再生資源・再生可能資源比率を63%に向上させた。再生スチール・再生有機繊維適用補強材、再生カーボンブラック、再生ゴム薬品、再生オイルを使用するだけでなく、クルーザークラスタイ

ヤでは、もみ殻由来シリカ、タイヤ熱分解油由来カーボンブラックを再生資源・再生可能資源として使用する。
 今回のレースでは約40チーム中35チームにタイヤを供給する。
 さらに、輸送会社DHLのソリューションを活用し、持続可能な船舶燃料の使用とVERゴールドスタンダードのカーボンクレジットによる排出量の相殺を組み合わせることで、100%カーボンニュートラルな輸送も実現した。
 登壇したモータースポーツ部門MSタイヤ設計第1課の木林由和氏は、「サステナブルなモータースポーツを起点として、究極のカスタマイズやバリューチェーン全体におけるサステナビリティへの取組みを磨いていく」と同レースでの新たな挑戦への決意を語った。
 第二部の東海大学BWSC参戦体制発表会では、東海大学から佐川耕平総監督と宇都一郎チームリーダーが登壇し、2011年以来の優勝奪還を目指すと意気込みを示した。

同社モータースポーツ部門長の堀尾直孝氏

同社モータースポーツ部門長の堀尾直孝氏

新型ソーラーカー

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ENLITEN技術搭載タイヤ

ENLITEN技術搭載タイヤ

 

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