三井化学は6月19日、321FORCEを通じて次世代食品向け培養脂肪を開発するHoxton Farmsへ投資を実行したことを発表した。
Hoxton Farmsは、分子生物学、数学的モデリング、機械学習を組み合わせて幹細胞から培養した脂肪を生産する企業。独自に開発したスケールアウト製造プロセスは、量産時の生産コストと拡張リスクを低減することが可能。培養脂肪は、肉のような風味とジューシーな食感を代替肉にもたらす成分であり、植物由来の肉や培養肉に適用することで、美味しくて持続可能な代替肉の普及に貢献する。
同社は、今後Hoxton Farmsと共に食品、化粧品、医薬品、持続可能な素材などさまざまな分野で培養脂肪やその他の細胞培養製品の製造技術のスケールアップと商業化を加速するための機会を探索し、次世代のバイオものづくりを推進していく。
321FORCEは、今後も同社グループとスタートアップ企業との共創を通じて、社会課題やニーズをいち早くとらえソリューションを創出し、新事業ポートフォリオの拡充と持続的成長に貢献する活動に取り組んでいくとしている。