自動車部品は増収増益 バンドー化学の4~12月期

2023年02月09日

ゴムタイムス社

 バンドー化学の2023年3月期第3四半期連結決算は、売上収益は783億100万円で同12・4%増、コア営業利益は57億5900万円で同8・5%減、営業利益は67億2400万円で同4・2%減、四半期利益は46億500万円で同16・6%減となった。
 セグメント別では、自動車部品事業の売上収益は366億8000万円で同19・9%増、セグメント利益は26億2800万円で同8・2%増となった。国内においては、自動車生産台数の回復にともない、補機駆動用伝動ベルト(リブエースなど)の販売が増加した。海外においては、米国および中国において主要顧客の減産により、補機駆動用伝動ベルトなどの販売が減少したが、欧州地域において新規顧客の開拓による補修市場向け製品の販売が増加し、アジア地域においても四輪・二輪車メーカーの生産が回復し補機駆動用伝動ベルト、補機駆動用伝動システム製品およびスクーター用変速ベルトなどの販売が増加した。
 産業資材事業の売上収益は271億4700万円で同7・7%増、セグメント利益は26億5600万円で同3・0%減となった。一般産業用伝動ベルトについては、国内においては、民間設備投資の増加により産業機械用伝動ベルトの販売が増加した。海外においては、積極的な顧客開拓が奏功し、各国・地域において産業機械用伝動ベルトの販売が増加した。運搬ベルトについては、国内において樹脂コンベヤベルト(サンラインベルト)の販売は増加したが、コンベヤベルトの販売は減少した。
 高機能エラストマー製品事業の売上収益は113億400万円で同7・4%増、セグメント利益は3億7600万円で同30・0%減となった。機能フイルム製品については、国内において非住宅関連の需要が回復したこともあり、建築資材用および工業用フイルムの販売が増加した。精密機能部品については、主要顧客の生産回復もあり、精密ベルト、高機能ローラおよびブレードなどの販売が増加した。
 2023年3月期通期業績予想は、売上収益は1010億円で前期比7・7%増、コア営業利益は70億円で同19・0%増、営業利益は75億円で同181・4%増、当期利益は54億円で同345・8%増を見込んでいる。

 

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