住友理工、モニライフ活用 睡眠の見える化を実証実験

2022年01月19日

ゴムタイムス社

 住友理工は1月18日、NECネッツエスアイとルームマネジメントシステム(RMS)とバイタルセンサー「モニライフ」を組み合わせたホテル向けサービスの実証実験を同日よりホテルコレクティブにて開始すると発表した。

 実証実験では、同社が開発した「モニライフ」でホテル宿泊者の就寝時における心拍や呼吸などのバイタルデータを取得し、睡眠状態を「見える化」するとともに、それらをRMSと連携させ照明や空調の自動制御を行い、質の高い睡眠環境の提供や効率的な客室運用に活用することを目的としている。

 同実証実験は1月18日から28日まで、ホテルコレクティブ(沖縄県那覇市)にて実施される。「客室ベッドに設置した『モニライフ』から宿泊者の就寝時のバイタルデータを取得し、睡眠深度や睡眠効率等の睡眠時の状態をレポート提示」「『モニライフ』から得られる睡眠状態情報とRMSを連携し、客室照明の自動制御を実施」などの実証を行い、ホテル宿泊者に快適な睡眠環境の提供が可能であるか有効性を評価する。

 NECネッツエスアイは、ホテル向けに様々なサービスやソリューションを展開し、利便性の向上と省人化に貢献するとともに、より質の高いホスピタリティの実現に寄与している。同実証で扱うRMSは、客室をIoT化することで照明や空調、カーテンなどを制御し、より快適な宿泊環境の構築をサポートする。

 同社は、世界で初めて圧電ゴムセンサーを実用化し、バイタルセンサー「モニライフ」を開発した。薄くて柔らかく、ベッドに敷いて寝るだけで、心拍や呼吸などのバイタルデータを高い精度で取得することができる。データはWeb API連携で、日々の睡眠状態や健康状態を可視化することや、他の機器と組み合わせることで遠隔医療・介護見守りなど幅広い分野への展開も可能となる。

 両社はIoT技術を活用し、様々なシーンで高付加価値をもたらすサービスの提供を目指している。今後、ホテルのみならず病院や介護施設などに同実証実験
の成果を応用することで、睡眠における様々な課題の解決に努め、豊かな社会の実現に貢献していくとしている。

 

バイタルセンサー「モニライフ」

バイタルセンサー「モニライフ」

実証実験イメージ

実証実験イメージ

レポートイメージ

レポートイメージと客室風景

 

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