TPE特集日本ゼオン 粘着剤用途関連が好調推移 SISの高付加価値化へ

2022年01月06日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンの化成品事業は、スチレン系熱可塑性エラストマー(SIS)「クインタック」やC5石油樹脂「クイントン」など、C5留分から独自技術で各モノマーを抽出して行なう「C5総合利用」を代表する事業として、グローバルを中心に展開している。
 上半期を振り返ると、国内の需要は堅調に推移し、19年の需要並みに回復。欧米についても、粘着剤用途関連が非常に好調だった。
 製品別の動向では、クイントンは需要が伸長し「コロナ禍で、巣ごもりによるEコマース需要が増えたため、梱包資材全般の動きがよかった」(化成品販売部販売2グループ長橋本貞治氏)という。また、海外のホームセンターで販売しているマスキングテープや養生テープといったコンシューマー用の粘着テープ向けの動きも活発だった。

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