2018年ゴム関連企業の入社式 各企業トップが新入社員にメッセージ

2018年04月06日

ゴムタイムス社

 多くのゴム関連企業の入社式が4月2日に開催された。
 自動車業界では100年に一度と呼ばれる歴史的なのモビリティの転換期を迎えており、AI、ビッグ・データ、IoTなどが今後、ものづくりにも影響を与えていくことが見込まれる中で、各企業には従来にも増して当事者意識や多様性、チャレンジ精神が求められようになっている。各社トップのメッセージには、そうした可能性を持つ新入社員への期待が込められていた。

 ブリヂストンの西海和久COOは、世の中や市場ニーズが変化し、新しい価値が生まれる時代の中で、常にチャレンジ、提案する気持ちを持ち続けることの重要性を指摘。「スピードが重視される時代ではPDCAを速く回すことがより重要な要素である」と訴えた。また、必ず壁にぶつかる時がくるとして、仲間の大切さを説いた。さらに、グローバルで活躍できる人材を目指すことを要請し、ミュニケーションツールである英語を継続して学習することも求めた。

 住友ゴム工業の池田育嗣社長は「基本をしっかりと身につけて、成長の基盤を固めよう」「縦と横のつながりを大切にしよう」「社会の幸せのために、自らも夢を持ち、その実現に向けて挑戦しよう」「住友の事業精神である信用と確実を常に意識しよう」の4つの心構えを説いた。そして、「会社の枠に閉じこもることなく、広く『真のグローバルプレイヤー』として自らを高める努力を忘れないでほしい」との希望を述べた。

 横浜ゴムの山石昌孝社長は「これから自分達が100年の歴史を引き継いでいくという誇りと、次の100年に向けた礎を築くといった気概を持って、仕事に取り組むことを願っている」と説いた。また、仕事をする上で不可欠なこととして「安全」「コンプライアンス」「学び」の3点を挙げ、「ひるまず、いろいろなことに挑戦し、その中から学びを得てもらいたい」と呼びかけた。

 東洋ゴム工業の清水隆史社長は、新入社員に意識してほしいこととして「正しく誠実である」ということ、「お客様の期待を超える」ということ、「主体性を持って個性を発揮する」ということの3点を説いた。
TOYO TIREになるまでの残り9ヵ月、事業経営の推進と経営基盤の強化をさらに進めていくとし、「皆さんは、自らその力となっていく気概、当社の一員としての自覚をもって、これからの歴史を紡いでいってほしい」と呼びかけた。

 豊田合成の宮﨑直樹社長は会社を取り巻く環境が激変する中、同社の持続的成長の実現に向け、新入社員一人ひとりへの期待を込めて、①「誠実で思いやりのある人」、②「物事を深く考えられる人」、③「当事者意識・当事者能力の高い人」に育ってほしいとのメッセージを送った。

 住友理工の松井徹社長は、真のグローバル企業を目指すには、グローバルに活躍できる人材が不可欠だと説いた。そして、それぞれの「現場」において、住友事業精神のもと、常に「S.E.C.―Q」すなわち「安全・環境・コンプライアンスー品質」を意識した行動、仕事の進め方を求め、最後に「安全はすべてに優先する」という考え方を大切にし、健やかな心身で日々の業務に励まれることへの期待を示した。

 バンドー化学の吉井満隆社長は「長い歴史と伝統ある会社で働くことを誇りに、グローバルな視点を持ち、果敢にチャレンジして欲しい」と述べた。その上で、心がけてほしいこととして「常に勉強し、仕事を通じて、自分を磨いて欲しいという事」「変革を恐れず挑戦者であって欲しいという事」「コミュニケーションを大切にする事」の3点を挙げた。

 ニッタの新田元庸社長は、同社には「3つの資産、あるいは財産があると

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