~結晶性高分子のラメラ構造の変形・破壊プロセス、空孔の成長、分子構造と応力伝播の関係性、クリープ試験、ダブルネットワークゲルの破壊プロセス、両親媒性ゲルの構造と変形、分子シミュレーションの紹介、モデル作成や解析プログラムの考え方~
受講可能な形式
趣旨
高分子材料の性能向上を目指した分子設計のためには、分子スケールにおける構造やダイナミクスを正しく理解する必要があります。本セミナーでは、低劣化・高耐久の材料設計に役立てるために、分子シミュレーションを活用した結晶性高分子やゲルの破壊プロセスに関する研究を紹介します。分子スケールにおけるラメラ構造やダブルネットワークゲルの破壊プロセス、内部構造と破壊の関係性、壊れやすい構造、分子構造と応力伝播の関係性に関して解説します。分子シミュレーションを活用した他の研究事例や、モデル作成と計算結果の解析プログラムに関しても紹介することで、分子シミュレーションの活用方法を学ぶことができます。
受講対象者
分子スケールにおける結晶性高分子の変形・破壊プロセスに関して知識を得たい方
分子スケールにおけるゲルの変形・破壊プロセスに関して知識を得たい方
高分子材料の構造・物性を扱う方
高分子材料などを対象とした分子シミュレーションの活用方法を知りたい方
日時 | 2024年11月22日10:30~16:30 |
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アーカイブ視聴 | 2024年11月29日~2024年12月12日 |
講師 | 樋口祐次(九州大学 情報基盤研究開発センター准教授) |
講師略歴 | 2011年3月 京都大学 博士(理学) |
受講料 | 45000円/1人(税別) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | ゴムタイムス社 |
配布方法 | PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。 |
お申込み | このセミナーに申込む |
注意事項 |
※アーカイブ配信のみご希望される方は、「このセミナーに申込む」より【アーカイブ配信のみ】となっている方をお選びください。 ※アーカイブ配信実施セミナーの場合、リアルタイム視聴でご受講される方は、無料で「アーカイブ配信」を閲覧できます。振り返り学習に活用ください。 |
プログラム
1.結晶性高分子のラメラ構造の変形・破壊プロセス
1-1.分子スケールの構造変化
1-2.空孔生成の原因となる分子構造の変化
1-3.メカニズムに基づく壊れやすい構造
2.空孔の成長
2-1.空孔の形状変化プロセス
2-2.空孔の成長プロセスにおける内部構造の変化
3.分子構造と応力伝播の関係性
3-1.タイ分子や絡み合いと応力伝播
3-2.欠陥がある場合の応力伝播
4.クリープ試験
4-1.不可逆プロセスにおける内部構造の変化
4-2.弾性領域、粘性領域における分子構造の変化
5.ダブルネットワークゲルの破壊プロセス
5-1.ネットワークの構成条件
5-2.組成比と機械的特性の関係
5-3.鎖長の影響
5-4.密な網目構造の影響
5-5.疎な網目の架橋間隔の影響
5-6.空孔生成と成長
6.両親媒性ゲルの構造と変形
6-1.親水・疎水組成比と構造の相図
6-2.両親媒性ゲルの変形プロセス
7.分子シミュレーションの紹介
7-1.マルチスケールシミュレーション
7-2.界面における水の動態
7-3.両親媒性分子集合構造の大変形プロセス
7-4.両親媒性分子の自己組織化プロセス
8.モデル作成や解析プログラムの考え方
8-1.モデル作成プログラム
8-2.解析プログラム
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。