住友理工 ナースコールに接続する離床センサ本格販売

2014年11月12日

ゴムタイムス社

 住友理工は11月11日、柔軟で耐久性の高い同社独自開発のオールゴム製触覚センサ「スマートラバー(SR)センサ」を応用し、病院や介護施設が導入しているナースコールシステムに接続が可能な「離床センサ」を開発したと発表した。

 今回、本格的な販売を開始し、医療機器メーカー等に向けて製品を供給していく方針。

 離床センサはマットレスの上に敷いて使用するタイプの製品で、利用者の体圧を計測し、離床を検知した場合はナースコールシステムを通じて看護師や介護福祉士に素早く知らせる。薄くて柔らかい素材でできており、体圧を多くのポイントで計測する多点計測(64点)が可能な点が、本製品の大きな特長。これによって利用者のベッド上での状況を正確に検知することができるようになり、誤報を大幅に減らすことにつながる。誤報の低減による看護師・介護福祉士の負担の軽減が期待できる。

 同社は、10月1日に新たに健康介護事業室を発足し、医療・介護・健康市場へ本格展開するための体制を整えた。新体制の下、すでに販売を行っている体圧検知センサ「SRソフトビジョン」、そして今回の離床センサの販路拡大を積極的に展開していく。

 また、同社では、経済産業省ロボット介護機器開発・導入促進事業の支援を受けて開発を行っている「高機能見守りプラットフォーム」などの新製品の創出を加速させる。これらの活動を通じて、被介護者のQOL(生活の質)の向上と、より安全で快適な医療・介護の実現に貢献していくとしている。

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