事業利益が33%減に  住友ゴム工業の1~6月期

2025年08月08日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は8月7日、決算説明会を開催し、25年12月期第2四半期連結決算の説明を行った。
 第2四半期決算(IFRS)の売上収益は5721億9200万円で前年同期比2・5%減、事業利益は283億1000万円で同33・1%減、営業利益は270億3400万円で同35・6%減、四半期利益は143億7400万円で同62・9%減となった。
 第2四半期業績について、山本悟社長は「減収減益となったが、上期は天然ゴムを中心とした原材料の高騰、為替によるマイナス影響などが大きいと予想し、前年同期比で減益としていたので、概ね計画どおりに進捗させることができた」と説明した。
 第2四半期の事業利益の増減要因を見ると、価格86億円、固定費45億円、産業品他7億円が増益要因となったものの、原材料138億円、経費60億円、為替42億円、スポーツ事業29億円、直接原価7億円、数量・構成他2億円が減益要因となり、計140億円の減益となった。
 セグメント別では、タイヤ事業の売上収益は4883億2900万円で同1・6%減、事業利益が222億500万円で同34・7%減となった。
 国内新車用は、前年同期に一部自動車メーカーにおいて減産があり販売本数は前年同期を大きく上回った。国内市販用は昨秋に廉価品を下市した影響に加え、オフテイク品の受注減が影響し、前年同期を下回った。
 海外新車用は中国を中心にアジア圏における自動車メーカー向けが大きく減少。海外市販用は、アジア・大洋州全体で前年同期並み。欧州地域においてはオールシーズンタイヤは拡販できたが、他社が価格攻勢を強める中、同社は採算を重視したことから欧州全体としての販売は前年同期を下回った。米州地域においては、北米では主力商品のワイルドピークシリーズは販売好調を維持したが、北米全体においては前年同期の販売本数が多かったことに加え、昨年下期に引き続き他社の廉価品のシェア拡大の影響もあり、前年同期を下回った。
 スポーツ事業の売上収益は646億8600万円で同9・6%減、事業利益は40億4400万円で42%減となった。
 産業品他事業の売上収益は、191億7700万円で同0・9%減、事業利益は20億6900万円で同59・5%増となった。土木海洋事業および手袋事業の販売が減少したことに加え、3月末をもってガス管事業から撤退したこと、さらに昨年度に欧州の医療用ゴム製品製造・販売子会社の株式譲渡を実施したことなどが影響し、売上収益は前年同期を下回った。事業利益は医療用ゴム製品の国内向け販売およ

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