取材メモ スケールが違う海外の免震事情

2014年06月09日

ゴムタイムス社

 日本ゴム協会・接着研究分科会が主催したシンポジウムで、免震ゴムの最新動向を紹介した東京工業大学・西敏夫特任教授によれば、国内の免震建築物は累計で3000棟を超え、海外でも導入事例が増加している。ただ、そのスケールは桁違いのようだ。

 2012年に開港した中国の昆明長水国際空港は、床面積50万㎡を超えるターミナルビルを持つが、その床下に直径約1mの免震ゴムを1892台敷き詰めたという。世界最大規模の免震建築物と言っていいだろう。

 マレーシアでは2014年3月に、マレー半島とペナン島を結ぶ海上道路「ペナン第2大橋」が開通した。全長24kmの長大橋には、橋脚と道路の間に約1400台の免震ゴム支承を設置したと言われている。

 香港とマカオを結び、2016年に供用開始予定の「港珠澳大橋」にも同じように免震ゴム支承が設置される予定だ。

 またイランでは、免震タウンの建設が計画されており、

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