自動車用ゴムメーカーの14年3月期 各社とも増収増益に 

2014年06月09日

ゴムタイムス社

 自動車用ゴム部品メーカー各社の2014年3月期の売上高は、自動車生産が国内で回復、海外でも米国や中国などで好調だったことから、各社とも前年同期に比べ増収となった。営業利益についても、増収に伴い、いずれも2ケタの伸びとなっている。

 ◆豊田合成
 豊田合成の自動車部品事業の売上高は、前期比15・8%増の6200億円。国内では消費増税前の駆け込み需要、海外では米州を中心に需要が堅調に推移し、グローバルで自動車生産台数が増加したこと、さらにはグループを挙げて取り組んだ原価低減活動の成果が寄与し、セグメント利益は前年同期に比べ20%以上の伸びとなった。

◆NOK
 NOkのシール事業の売上高は、同10・4%増の2848億円。自動車向けは、日中関係の悪化により落ち込んでいた中国での日系車の需要が回復するなど、海外での自動車生産が好調だったことと、国内での新車投入効果や消費増税前の駆け込み需要などの影響で販売が増加した。セグメント利益は新興国で人件費・経費などの増加があったものの、増収により前期比3割以上の伸びとなっている。

◆東海ゴム工業
 東海ゴム工業の自動車用品事業の売上高は、同48・7%増の3127億円。国内では、個人消費の回復による需要増に、消費増税を控えた駆け込み需要が加わったことで、自動車生産台数が前期実績を上回った。海外でも景気回復が顕著な米国を中心に販売が堅調に推移したほか、昨年買収した欧州子会社を連結範囲に含めたことから、セグメント利益も前年同期に対し30%以上の伸びとなった。

◆西川ゴム工業
 西川ゴム工業の自動車用部品の売上高は、

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