バンドー化学の14年3月期 営業強化が奏功し増収増益

2014年05月15日

ゴムタイムス社

 バンドー化学の2014年3月期連結決算は、売上高934億3400万円、前年度比8・9%増、営業利益は55億1700万円、同34・8%増、経常利益は61億300万円、同27・8%増と増収増益となった。当期純利益は42億8000万円で、同70・5%増となった。
 同社は中長期経営計画「Breakthroughs for the future」(未来への躍進)第1ステージの初年度にあたり、組織体制を刷新して「ベルト事業本部」と「エラストマー製品事業本部」の2事業本部制とし、グローバルな視点から事業戦略を展開した。また国内における営業体制強化と経営効率化を図るべく、国内販売会社を統合して営業拠点の再編成を行った。海外では、ベルト事業分野でアジア市場シェアNo.1を目指し、生産能力の増強を進め、市場開拓推進と販売拡大に注力した。
 ベルト事業については、自動車用伝動ベルト製品で、中国、アジアを中心に海外における需要が増加したことにより、補機駆動用伝動ベルトや補機駆動用伝動システム製品の販売が伸長した。またアジアにおいては、スクーター用変速ベルトの販売も伸長した。一般産業用伝動ベルト製品では、積極的な営業活動が奏功し、農業機械用などの伝動ベルトの販売が伸長した。運搬ベルトでは、製鉄所向けのコンベヤベルトや石炭火力発電所向けの急傾斜用コンベヤベルトの販売が伸長したほか、豪州やカナダ等における資源開発向けのコンベヤベルトの販売が堅調に推移した。また、中国における加工拠点の強化や積極的な営業活動により、樹脂コンベヤベルトの販売も伸長した。
 この結果、ベルト事業の売上高は

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