宇部興産機械と東洋機械金属 資本業務提携契約を締結

2014年03月31日

ゴムタイムス社

 宇部興産機械と東洋機械金属は3月28日、資本業務提携契約を締結したと発表した。
 宇部興産機械は、ダイカストマシン、射出成形機、押出プレス、粉砕機、窯業機器、運搬機、除塵装置、橋梁、水門、鋼構造物、その他産業用機械の製造・販売・サービスを行っている。その中でもダイカストマシンは国内外の自動車業界を中心に供給しており、とりわけ大型機の分野では世界屈指の実績を誇っている。また、東洋機械金属はあらゆる産業分野で使用されるプラスチックやアルミなどの製品を生み出す、射出成型機及びダイカストマシンのメーカーであり、製品を通じて環境対応を含めた社会の期待に応える企業を目指している。
 両社は中国でのダイカストマシン生産の業務提携及び電動ダイカストマシンの開発協力を行っており、成果が上がっていることから、ダイカストマシンの開発、生産、販売等において提携を拡大することで合意した。この提携により大型機と小型機にそれぞれ強みを持つ両社のモノづくり力を組み合わせることで更に競争力あるダイカストマシンをグローバル市場に投入し、また、環境対応に優れ今後の成長が期待される電動ダイカスト市場に両社の技術を導入した製品を投入することで販売の強化拡大を図るもの。
 提携の内容は、油圧ダイカストマシンの生産分担及び販売協力、電動ダイカストマシンの販売協力及び大型電動ダイカストマシンの共同開発、完全電動ダイカストマシンの共同開発。
 資本提携の内容は、宇部興産機械は、東洋機械金属の主要株主である株式会社日立製作所及びその子会社が保有する東洋機械金属株式145万株を取得する。取得価格は1株あたり559円で、取得価格の総額は8億1055万円。取得方法は日立アーバンインベストメント保有の117万735株、日立製作所保有の27万9265株を譲受。
 3月27日に資本業務提携契約書を締結し、31日が払込期日の予定。
 今回の提携は、両社の平成26年3月期連結業績に与える影響はないが、中長期的に両社の連結業績の向上に資するものと見込んでいるとしている。

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