日本ゴム工業会 年頭所感 西海和久会長

2014年01月05日

ゴムタイムス社

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 昨年は、米国の政治的混乱や欧州の財政危機の継続、新興国の経済成長の鈍化、国内におけるエネルギー問題等、経営を取り巻く環境は一年を通して厳しい状況にありました。一方、一昨年末からの円高修正による輸出伸長の兆しや産業活性化に向けた経済政策の打ち出し、2020年東京オリンピックの招致決定による景気回復期待など、明るい動きも出てまいりました。
 また、我々ゴム産業を取り巻く環境としましては、上半期を中心とした国内自動車生産の低迷や自動車タイヤ販売の不振、工業用品類の減速など、従来に引続き厳しい環境下にありましたが、為替円安や原材料価格の安定化傾向等、少しずつではありますが、追い風の動きもみられました。経営環境は従来以上に不安定且つ不透明な状況にありますので、経済好転の動きはしっかりと事業の中にとり込み、気を引き締めて経営のかじ取りをすることが今後も求められるものと考えております。
 こうした中、当会では、会員企業が更にメリットを実感でき、少しでも各社の経営の支えにつながる活動を強化すべく、一般社団法人化も含め、本年4月より組織改革を図ってまいります。従来の統計情報や規格標準化活動の充実化のみならず、国内外の様々な機関との連携・渉外活動等、ゴム産業の共通課題解決に向けた取り組みを強化するとともに、活動の透明性や効率的・効果的な運営にも配慮した組織運営体制を構築してまいります。
 年頭に当たり、会員各位の一層のご発展を祈念いたしますとともに、当会に対する、関係各方面の変わらぬご支援、ご協力をお願い申し上げます。

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