ピレリとBKT(Balkrishna Industries)は10月22日、世界有数の成長性と将来性を持つインドの乗用車用タイヤ市場における事業機会の獲得を目的として、戦略的提携契約を締結したことを発表した。
インドは現在、世界有数の成長市場として注目される自動車市場の一つである。2025~2030年にかけて乗用車登録台数は年間5~7%の成長が見込まれており、プレミアム乗用車用タイヤ市場については約5倍の規模へと拡大することが予想されている。
この提携は、ピレリのプレミアム市場向けの先進技術力と、BKTのインド国内における生産基盤および強固な市場プレゼンスを結び付けるものである。第一段階として、オフテイク契約に基づく取り組みを進め、BKTが最新技術を備えた自社の新設工場において、ピレリ独自の技術基準および品質基準に従い、2030年までに最大80万本のピレリブランドタイヤを生産する計画である。
同契約は、第二段階への道筋を開くものでもある。第二段階では、一定の条件を満たすことを前提として、両社が50%ずつ出資する合弁会社(JV)の設立と、高付加価値乗用車用タイヤの生産工場の建設を計画している。これらのタイヤは、ピレリブランドおよびBKTブランドの両方で展開され、インド市場ならびにその他の海外市場への供給を担う予定である。
現在インドにおいて販売拠点のみを展開しているピレリにとって、同契約は事業基盤の強化に向けた重要な一歩となる。インドは大きな成長ポテンシャルを有し、ピレリが注力する高付加価値タイヤ分野において需要が拡大している市場であり、同契約は同国におけるピレリのポジション強化につながるものである。
BKTにとって同契約は、乗用車用タイヤ事業への進出を後押しするものであり、インド国内市場および海外市場の双方において新たな成長機会を創出することが期待されている。
