積水化学らが実証実験開始 フィルム型ペロブスカイト太陽電池

2026年09月16日

ゴムタイムス社

 積水化学工業、積水ソーラーフィルム、鹿児島銀行、南国殖産株式会社の4社は9月14日、台風や塩害など耐候性において実使用環境下における有効なデータが取得可能な鹿児島県志布志市において、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の新仕様に係る実証実験を2026年9月4日から開始したことを発表した。

 2050年のカーボンニュートラル実現に向けて再生可能エネルギーの導入拡大が求められており、太陽光発電はその主力電源とされているが、日本は平地面積が少なく従来のシリコン系太陽電池では適地が限られることが課題として挙げられる。
 一方、フィルム型ペロブスカイト太陽電池には軽量で柔軟という特長があり、従来は設置が難しかった場所に、簡易に設置できる可能性が高まることから、再エネ導入量を拡大できる有力な選択肢として期待されている。
 日本全体での再エネ拡大には、台風や塩害などへの影響を評価することも必要であることから、鹿児島県で初めてとなる実証実験を開始した。

 本実証は、既に事業化している積水ソーラーフィルム製フィルム型ペロブスカイト太陽電池の金属屋根モデルを、より軽く・より安価に、より柔軟性を活かした新仕様「シート仕様」に進化させ、鹿児島銀行志布志支店に南国殖産の施工にて設置。台風や塩害の影響が想定される地点にて、施工性をはじめ、耐風圧および耐塩害の評価を中心に検証していく。
 また、同時に特殊金具による「連続設置仕様」の実証も行っており、屋根面積におけるフィルム型ペロブスカイト太陽電池の設置容量の最大化を目指す。

 鹿児島銀行と南国殖産、積水ソーラーフィルムによる定期点検、実証結果を基に、フィルム型ペロブスカイト太陽電池新仕様の耐候性能の改善や施工方法などの確立へ活かしていくことで、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の適用拡大による脱炭素社会実現への貢献を目指していく。

全景

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連続設置仕様

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