ブリヂストンは10月22日、モーターサイクル用アドベンチャータイヤ「BATTLAX ADVENTURE(バトラックスアドベンチャー)A42」(以下、A42)の新商品発表会を開催し、グローバルMCタイヤ事業部長の坂上賢崇氏とMCタイヤ開発部MCタイヤ設計第2課の四宮一輝氏が説明した。
はじめに坂上氏が、2輪タイヤ事業と新商品の概要を紹介した。同社はFIM世界耐久ロードレース選手権(EWC)で6年連続7度目の年間チャンピオンを獲得し、鈴鹿8耐ではブリヂストンタイヤ装着車が19連覇を達成している。レースの場を「走る実験室」と捉え、モータースポーツで培った技術を市販用タイヤの開発につなげている。
A42は、2018年発売の「A41」の後継商品で、2027年1月1日からグローバル(日本は2月1日を予定)で順次発売する。2015年の「A40」から続く系譜の新商品で、A41から9年ぶりとなる。オンロード走行を重視するアドベンチャーバイクユーザーに向けた商品で、コンセプトは「オンロードを駆ける冒険者たちへ」。
アドベンチャーシリーズは、オンロード寄りのA42、中間の「AT41」、オフロード寄りの「AX41」と溝比率で性格を分けており、A42は溝比率が最も低い。
坂上氏は、アドベンチャーバイクは街乗りから遠出までこなせる汎用性の高さが評価され、欧州では同カテゴリーのタイヤ需要が過去10年で45%伸長したと説明した。国内やアジア、北米を含むグローバルでも同領域は活況だとの認識を示した。オンロード走行で重視される価値として、突然の雨でも不安のないウエット性能による安心感、集中力を妨げない乗り心地と静粛性による快適性、長距離走行での耐摩耗性による耐久性を挙げ、これらを両立した商品として投入するとした。
続いて四宮氏が技術説明を行った。A42は、新設計のコンパウンド、新パターン、構造の最適化を前後輪それぞれに取り入れて開発した。フロントには路面追従性とグリップの向上を狙ったフレキシブルポリマーを、リアには耐摩耗性を高めるポリマーを採用。前後でカーボンとシリカの配合を最適化し、ウエット性能と摩耗ライフを高い次元で両立させた。
パターンは同社の最新商品のデザインの系譜を継いだ。脈動形状とディフレクターで溝内の水流を均一化し、排水性を高める「パルスグルーブ」を採用。前後とも平均溝比率をA41比で減らした上で、溝配置の見直しによりパターン剛性を最適化し、ウエ
2026年10月29日
