帝人は9月3日、同社が展開する熱可塑性炭素繊維複合材料「Sereebo(セリーボ)P CFPグレード」が、WHILLが開発・展開する一人乗りの近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」の最新モデル「WHILL Model C Lite(ウィル モデル シーライト)」に採用されたことを発表した。「Sereebo P CFPグレード」は、「C Lite」の車体を構成する主要な構造部品の素材として採用される。
WHILLは、誰もが扱いやすく乗りやすい免許不要の近距離モビリティの開発に取り組んでいる。このたびWHILLが開発した最新モデル「C Lite」は、軽さと走行性を両立し、片手での折りたたみ式としていることを特長としており、同製品の構造部品に同社の「Sereebo P CFPグレード」が採用された。
「Sereebo」は、熱可塑性樹脂を使用した炭素繊維複合材料(CFRTP)の製品ブランドで、軽量性や耐久性などの特長を有している。同ブランドで展開している「Sereebo P」は、一般的な射出成形機で成形可能なペレット状の材料で、アルミニウムやマグネシウムの代替として採用することで、薄肉化・軽量化に加え、製品の高性能化や総コスト削減にも貢献する。
「C Lite」には、ポリアミド樹脂に短繊維状の炭素繊維を均質に分散させた「Sereebo P CFPグレード」が採用された。同材料は、軽量性と靭性に優れることに加え、樹脂の流動性が高く、複雑な形状にも対応できるデザイン性を有している。こうした特長が評価され、「C Lite」のフットレスト、背もたれ、アームレスト、バッテリーケースなどの主要構造部品に使用され、WHILLの最軽量モデルの実現に貢献した。
同社は今後も、顧客の課題を起点にソリューションを提供する「顧客起点型ビジネスモデル」を基盤として、「Sereebo」をはじめとした複合材料をモビリティ分野へ展開するとともに、電子・電気機器、ドローン・ロボット部品など、軽量性・強度・デザイン性が求められる幅広い分野への応用に取り組んでいくとしている。


