旭化成らがライセンス契約締結 高性能電池向け電解液技術

2026年08月07日

ゴムタイムス社

 旭化成は8月6日、ハイケムの中国における貿易業務の中核を担うグループ会社である高化学(上海)国際貿易と、中国市場において、同社の超イオン伝導性電解液技術「Acetolyte」に関する非独占のライセンス契約を締結したことを発表した。

 本契約は、中国市場におけるAcetolyteの初めてのライセンス契約である。同社はハイケム上海へ非独占で製造・販売ライセンスを供与し、ハイケム上海は電池メーカーに本技術を採用した電解液を供給する。両社は、中国市場での顧客開発や供給体制の構築を通じ、Acetolyte電解液の採用拡大を目指す。

 中国では、電気自動車(EV)やエネルギー貯蔵システム(ESS)の普及を背景に、高性能なリチウムイオン電池の需要が拡大している。ハイケム上海は、中国の電池材料分野で幅広い顧客基盤と事業ネットワークを有しており、同社は同社との協業を通じて中国の顧客への迅速な製品供給を推進するとともに、Acetolyteのさらなる市場展開を目指す。

 ハイケム上海 総経理 龍月元氏は、「ハイケムは、約20年にわたりリチウムイオン電池関連事業に注力してまいりました。特に中国市場に対する深い知見と豊富な事業経験を有しております。旭化成のAcetolyteは優れた低温特性を備えており、両社の緊密な協業を通じて、その価値を最大限に発揮することで、電池業界に新たな発展の可能性をもたらすものと確信しております。」とコメントしている。

 同社 常務執行役員 研究・開発本部長 松崎修氏は、「当社はこれまで、欧州でのライセンス供与や、その技術を活用した製品販売を通じてAcetolyteの事業展開を進めてきました。今回、中国市場における初のライセンス契約を締結できたことは、Acetolyteのグローバル展開をさらに加速する重要な一歩です。ハイケム上海との協業を通じて、中国のお客さまへ新たな価値を提供するとともに、ライセンシングを活用した事業展開をさらに推進してまいります。」とコメントしている。

旭化成本社にて、左から、ハイケム 高裕一氏、高化学(上海)国際貿易 龍月元氏、旭化成 松崎修氏、飯塚裕人氏

旭化成本社にて、左から、ハイケム 高裕一氏、高化学(上海)国際貿易 龍月元氏、旭化成 松崎修氏、飯塚裕人氏

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