積水化学工業は8月6日、同社の高機能プラスチックスカンパニーが、7月に上海でデザインセンターを開設したことを発表した。現地法人の積水中間膜(蘇州)が運営を行う。本センターでは、同社グループが長年培ってきた合わせガラス用中間膜の技術を体感できるデモカーや、中国市場の先進的なデザイントレンドと中間膜技術を融合させたデザインガラスの展示を通して、次世代モビリティの新たなユーザー体験を提案する。
中国の自動車市場では、電動化やスマート化の進展に伴い、車両の性能だけでなくユーザー体験やデザイン性の重要性が高まっている。特にCMFデザインはブランド価値や商品差別化の重要な要素として注目されており、自動車メーカー各社は、より高度なデザインの提案を求めている。
本センターでは、中国を代表するCMFデザインコンサルティング企業であるShanghai Techic Creative Designと協業する。積水中間膜蘇州はTECHICとの連携を通じて、中国市場で進化するCMFトレンドを取り入れながら、ガラスを単なる機能部材ではなく、デザイン要素として活用する新しい提案活動を強化していく。
本センターは、単なる展示や提案に留まらず、自動車メーカーとの共創を前提としたデザインシミュレーション・サンプル制作による開発支援機能を有す。前述の通りデザイン性の重要性が高まる中国市場では、電動化・スマート化の進展により車両デザインの差別化要素としてガラスへの期待が高まっており、特に、ルーフガラス、サイドガラス、ディスプレイ関連ガラスなどにおいては、透明性と意匠性やブランド表現を両立するデザインニーズが顕在化している。
このニーズに応え、本センターでは積水化学グループの合わせガラス用中間膜の技術を活用した、透明度や透過率を生かしたデザイン、カラー中間膜による多彩な色彩表現、グラデーションデザイン、光の反射や透過を活用した演出、ブランドアイデンティティを反映した専用デザインなど、ガラスの新たな可能性を提案する。
さらに積水中間膜蘇州は、【コンセプト立案→CMFデザイン検討→デザインシミュレーション→サンプル制作→試作品評価→実車への装着検証】までを一貫して支援できる体制を構築した。デザイン構想段階から量産化検討まで伴走することで、顧客の開発期間の短縮および商品競争力の向上に貢献していく。



