三井化学は6月12日、同社完全子会社であるMitsui Chemicals Americaが、新たに設立する100%出資の持株会社を通じて、米州を中心にホワイトニングや修復材等の歯科製品の開発・製造・販売を展開するUltradent Productsの株式および事業用資産を取得し、完全子会社化することについて、同日付で決定し、最終契約を締結する予定と発表した。
同社グループのオーラルケア事業の中心であるKulzer社は、EMEAを重点地域として展開しており、製品ポートフォリオとしては修復材に強みを持っている。Kulzer社とUltradent社とは、地域だけでなく製品ポートフォリオの観点からも補完関係にあり、同社のオーラルケア事業の成長戦略に合致するものと判断し、同買収の実施に至った。買収完了後は、同社、Kulzer社、Ultradent社それぞれが保有する技術の掛け合わせによるイノベーション、製品のクロスセルによる拡販等、速やかなシナジーの発現を実現し、歯科医療におけるソリューション提案型企業への変革を目指していく。
同買収に際し、MCAが100%出資する持株会社ホールディング会社を設立し、ホールディング会社がUltradent社の株式および事業用資産を取得し、統括・管理する予定となる。MCA社長は、ライフ&ヘルスケア・ソリューション事業本部の副本部長を務める在米人材であり、これにより現地における意思決定の迅速化を図る。
また、買収完了後のPMIとして、同社の化学技術における強み、Ultradent社の豊富な臨床知見とイノベーションを志向する企業文化、そしてKulzer社の補綴・補修分野における強みを融合することで、歯科医療従事者・患者に対してトータルソリューションを提供できるよう、製品ラインナップの相互補完・新製品開発を推進していく。さらには、これらのシナジーを早期に実現させるべく、同社グループはオーラルケア事業のグローバル本社機能を日本から米国の持株会社に移管し、事業運営体制の最適化を図り、オーラルケア分野におけるリーディングカンパニーを目指していく。
同買収に関する株式及び事業用資産取得の主な相手先は、Ultradent社創業者であるDr.Dan Fischerを含む複数の株主となる。なお、守秘義務により詳細開示は控えるが、同社と相手先との間の資本関係、人的関係、取引関係、関連当事者への該当状況については、すべて該当なしとなる。
同買収に関する最終契約締結後、MCA100%出資でホールディング会社を米国に設立する。
スケジュールは取締役会決議、2026年5月13日、同買収決定日、2026年6月12日、契約締結日、2026年6月12日(予定)、ホールディング会社設立、2026年9月(予定)、同買収の完了、2026年9月(予定)となる。
同買収による同社業績への影響は現在精査中となる。今後報告すべき事由が発生した場合は速やかに公表する。
2026年06月16日
