出光興産と三井化学が最終合意 エチレン装置集約による生産最適化

2025年12月22日

ゴムタイムス社

 出光興産および三井化学は12月19日、2024年10月9日付で公表した通り、「千葉地区エチレン装置集約による生産最適化」についてFEEDを進めた結果、このたび、両社で最終合意をしたと発表した。
 出光・三井の両社は、2010年にLLP制度の活用による千葉ケミカル製造有限責任事業組合を設立し、生産最適化を目的として千葉地区で両社が保有するエチレン装置の運営を行ってきた。
 中国を中心とした大型の石油化学装置の新増設が進み、国内におけるエチレン需要が減衰していることから、国内石油化学の事業環境は今後さらに厳しさを増すと予想される。こうした環境変化に対応するため、両社は、千葉地区でそれぞれが保有するエチレン装置を1基に集約するための検討を進めてきた。
 両社は、エチレン装置集約に伴う原料調達や対象製品の生産・供給体制への影響などについて協議を重ねた結果、既存事業の競争力を一層強化することを目的に、両社のエチレン装置を三井側の装置1基に集約することで最終合意した。
 両社は、今後、カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーの実現を目指した次世代のグリーンコンビナート構築に向けて、より一層連携を強化し、取り組みを推進していく。
 最終合意の集約時期は出光千葉事業所の定修後となる2027年7月、集約の方法は出光装置を停止し、三井装置に集約、エチレン装置原料は両社がCCMへ供給、対象製品はエチレン、プロピレン、C4を代表とする全留分、集約後の事業形態はCCMにて三井装置を共同運営となる。

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