積水化学が堆積管理システム提供 中日本高速道路の休憩施設向け

2025年12月12日

ゴムタイムス社

 積水化学工業は12月9日、同社の100%子会社である積水マテリアルソリューションズが、センサーを用いた堆積管理システム「Smart Level」のサービス提供を中日本高速道路の休憩施設向けに12月1日より開始したことを発表した。

 「Smart Level」のサービス開始の背景として、少子高齢化が進む日本では、労働人口の減少に伴い、高速道路の休憩施設では清掃作業の効率化が喫緊の課題となっている。
 休憩施設でのゴミ回収業務では、エリアキャスト(清掃員)はゴミが溢れないようゴミ回収場所まで赴き目視で確認するため、ゴミが満杯か否かに関わらず1日に数回定期的な作業が必要となっている。
 また、エリアキャスト(清掃員)は高速道路の休憩施設において、ゴミ回収のみならずトイレ清掃や施設内巡回なども実施しており、ゴミの回収作業の効率化が求められている。
 このような中、遠隔で休憩施設の各ゴミ箱の堆積状態を管理できる当サービスは、従来のエリアキャスト(清掃員)の目視・移動工数などを大幅に削減することが可能である。

 「Smart Level」はセンサーと無線通信で堆積量をデータ管理できるサービスである。ゴミ回収場所への移動時間・目視作業などが無くなり、効率化を実現する。
 データはパソコンやタブレット、スマートフォンで確認できる。一般のWebブラウザを使用するため、面倒なアプリのインストールや設定は必要ない。

 特長として、以下が挙げられている。
 数値データで堆積量を可視化することで、回収の判断基準を統一することができ、エリアキャスト(清掃員)の力量に頼らない管理が可能となる。
 一定の堆積量に達した際、複数人へアラート通知をすることができる。
 センサーは電池駆動のため電源は不要である。
 堆積量の数値データは、時系列でCSVファイル形式に保存できるため、傾向把握や業務改善活動に活用できる。

 エリアキャスト(清掃員)は、待機場所やバックヤードなどの遠隔から監視することが可能になり、目視巡回作業を減らせるため省人・省力化が期待できる。また、他の清掃作業(トイレ清掃等)アプリとの連携も可能で、休憩施設管理関係者へ堆積量やアラートなどの情報を周知することができる。

「Smart Level」のサービス

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