住友理工の新冷却チューブが採用 トヨタの電気自動車bZ4X

2025年11月25日

ゴムタイムス社

 住友理工は11月20日、トヨタ自動車が新たに発売した電気自動車(BEV)「bZ4X」に、同社の冷却配管用樹脂チューブが採用されたと発表した。
 今回採用された新しい冷却チューブは、車両フロントからリアにかけての床下部およびeAxleなどのモーター付近に搭載される。従来のゴムホースに代えてBEVに適した低コストな樹脂材を使用し、大幅な軽量化を実現した。BEVの進展にともなう冷却配管の長尺化に対応し、従来比で約80%の重量低減に成功している。また、部品の結合方法にレーザー溶着を採用する新構造で、冷却水の流れをより効率的に保つことが可能になった。その結果、冷却効率が向上し、車載電池の寿命延長にも貢献している。
 同社グループは、経営ビジョン「2029年住友理工グループVision」にて、実現したい未来社会像として、「自然と都市と人の空間が繋がるグリーンで快適な社会」を掲げている。次世代モビリティへの進化に対応した製品の開発・供給を続けていくとともに、安全・快適の提供拡大に向けた技術の進化・融合を推進していく。
 その他、防振ゴムのモーターマウント、サスペンション系防振ゴム、ボデー部品(ダイナミックダンパー)もbZ4Xに搭載されている。

新型bZ4X

新型bZ4X

BEV冷却配管用樹脂チューブ

BEV冷却配管用樹脂チューブ

BEV冷却配管用樹脂チューブ長尺タイプ

BEV冷却配管用樹脂チューブ長尺タイプ

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