各地域で営業損失に 日精樹脂工業4~9月期

2025年11月18日

ゴムタイムス社

 日精樹脂工業の26年3月期第2四半期連結決算は、売上高が225億500万円で前年同期比1・8%増、営業損失は10億5700万円(前年同期は1億5100万円の利益)、経常損失は4億4900万円(前年同期は1億9300万円の利益)、四半期純損失は8億2400万円(前年同期は6200万円の純利益)となった。利益面は円安の進行による輸入コストの増加および原材料価格の高止まりによる製造原価の上昇から減益となった。

 セグメント別では、日本の売上高は66億6100万円で同9・2%減、セグメント損失は7億400万円(前年同期は1億9100万円の利益)となった。射出成形機の需要はあったが、受注に至るまで長期化している等の慎重な設備投資姿勢が継続していること等から減収減益となった。

 欧米地域は、売上高が96億5500万円で同11・6%増、セグメント損失は3億5300万円(前年同期は2億8500万円の損失)となった。射出成形機需要は堅調であったが、米国における関税政策の強化から利益が圧迫された。

 アジア地域は、売上高(外部売上高)が61億8800万円で同1・2%増、セグメント損失は4700万円(前年同期は2億7200万円の利益)となった。中国市場において自動車関連およびIT関連を中心に需要が堅調であったが、原材料価格の上昇と円安等を要因に減益となった。

 2026年3月期の連結業績予想通期は、直近に公表されている業績予想からの修正は無く、売上高は442億円で前期比6・9%減、営業利益は10億円で同126・2%増、経常利益は9億円で同162・3%増、当期純利益は5億5000万円で同619・4%増を見込んでいる。

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