クレハの2026年3月期第2四半期連結決算は、売上収益は773億8700万円で前年同期比5・2%減、営業利益は81億500万円で同16・5%増、税引前利益は84億6400万円で同13・7%増、四半期利益は63億1800万円で同11・8%増となった。
セグメントのうち、機能製品事業の売上収益は310億9700万円で同8・9%増、営業利益は23億7000万円で同103・2%増となった。リチウムイオン二次電池用バインダー向けのフッ化ビニリデン樹脂の売上げは減少したものの、シェールオイル・ガス掘削用途のPGA(ポリグリコール酸)樹脂加工品およびPPS樹脂の売上が増加したことに加えて原材料価格の下落もあり、この分野での売上げ、営業利益はともに増加した。炭素製品分野では、高温炉用断熱材の売上が増加したことから、この分野での売上げ、営業利益はともに増加した。
樹脂製品事業では、売上収益は182億4600万円で同20・0%減、営業利益は35億6300万円で同9・9%減となった。コンシューマー・グッズ分野では、家庭用ラップ「NEWクレラップ」およびフッ化ビニリデン釣糸「シーガー」の売上が増加し、この分野での売上、営業利益はともに増加した。業務用食品包装材分野では、熱収縮多層フィルムの販売を前年上期で終了したことにより、売上、営業利益はともに減少した。
2026年3月期の連結業績予想は、売上収益は1650億円で前期比1・8%増、営業利益は140億円で48・5%増、税引前利益は140億円で同37・0%増、当期利益は100億円で同28・2%増を見込んでいる。
