アジア事業全体は増収増益 クリヤマHDの1~6月期

2025年08月12日

ゴムタイムス社

 クリヤマホールディングスの25年12月期第2四半期決算は、売上高が432億8400万円で前年同期比7・3%増、営業利益は25億9500万円で同6・7%減、経常利益は29億3700万円で同5・5%減、中間純利益は26億3600万円で同25・0%増となった。
 アジア事業全体は169億円6600万円で同25・8%増、営業利益は14億2100万円で同3・5%増となった。このうち、産業資材事業の売上高は120億3400万円で同40・6%増、営業利益は10億6500万円で同3・1%減となった。主要顧客である農機・建機をはじめとした産業用機械メーカーの減少傾向にあった生産台数に若干の回復傾向が見られたことから、尿素SCR用モジュール・タンク等の部材や樹脂・ゴム製品等の販売は前年並みの水準を確保した。また、船舶・プラント向け商材の販売は増加した。中国においては、景気低迷により建機の生産台数が 停滞する状況下でも販売機会を逃さなかった結果、同国での関連商材の販売は増加した。加えて、4月にグループ化したミトヨの業績を連結に取り込んでいる。
 スポーツ・建設資材事業の売上高は47億1800万円で同3・9%増、営業利益は3億7900万円で同13・7%減となった。スポーツ資材分野の主力商材である体育館用床材「タラフレックス」(弾性スポーツシート)は、文教施設や公共 の体育館における大型の改修物件が前年同期に比べて少なく、建設資材分野における鉄道関連商材についても、鉄道 施設の安全対策強化に伴う大型の改良・改修工事案件が前年同期に比べて少なかったため、各々の販売が減少した。一方、商業施設向け床材「スーパー・マテリアルズ」(大判セラミックタイル)の販売は増加した。
 北米事業の売上高は233億1300万円で同1・9%減、営業利益は16億6200万円で同3・6%減となった。米国新政権の関税政策による不透明感が継続する環境下であったが、昨年の米国本社・物流倉庫に続き、本年4月、カナダの物流倉庫を移転・拡張し物流機能の最適化を推進することで、幅広い分野での各種ホース・継手の販売機会獲得に努めた。また、ドル円相場が前年同期に比べて円高で推移した。
 欧州・南米・オセアニア事業の売上高は30億400万円で同2・4%減、営業利益は2億1200万円で同33・6%減となった。
 25年12月期連結業績予想は直近に公表されている業績予想からの修正は無く、売上高が900億円で同9・1%増、営業利益は40億円で同11・9%減、経常利益は48億円で同8・6%減、当期純利益は36億円で同1・6%増を見込んでいる。

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