横浜ゴム、コンベヤベルト事業強化  山東横浜橡胶を完全子会社化

2025年07月29日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは7月25日、中国事業統括会社の優科豪馬橡膠を通じて、連結子会社でコンベヤベルトを生産販売する山東横浜橡胶工業制品の株式22・98%を追加取得し、すでに保有していた77・02%と合わせて完全子会社化したことを発表した。同社は7月18日に必要な手続きを完了した。

 山東横浜橡胶は同社と現地のコンベヤベルトメーカーである山東躍馬胶帯が出資して2006年1月に設立した合弁会社で、日本を含むアジアを中心に高品質なコンベヤベルトを販売してきた。今回の完全子会社化は2024~2026年度までの中期経営計画「ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーロク」において、コンベヤベルト事業の成長テーマとして掲げている「収益安定化」をさらに推進するために実施したものである。

 同社のコンベヤベルト事業は日本国内において確固たる市場地位を確立しており、さらなる成長に向けては中国をはじめ、インド、インドネシアなどその他アジア地域での販売拡大が不可欠となる。そうした中、重要拠点のひとつである山東横浜橡胶を完全子会社化することで意思決定の迅速化、グループ経営の管理強化、経営資源の効率的な活用を実現する。これにより、顧客ニーズに迅速に応える販売・技術サポート体制の構築や生産能力の最大化による安定供給の強化などを進め、グローバルでの市場地位のさらなる向上を目指す。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー