旭化成ホームプロダクツは6月30日、ライオンが展開する調理関連品ブランド「リード」および同ブランドを通じて提供しているキッチンペーパーなどの事業を取得することを決定し、同日、事業譲渡契約を締結したと発表した。
取得対象商品は、「リードクッキングペーパー」シリーズ、「プロ用リードペーパー100」、「業務用リードホットクッキングシート」となる。
同社は、1960年に「サランラップ」の販売を開始して以来、「ジップロック」「クックパー」など、「まいにちを、たいせつに。」の企業スローガンのもと、さまざまなキッチンシーンの利便性を追求し、食品の包装・保存・調理関連商品等を展開してきた。特にラップ・ホイル市場においては、高い信頼と支持を得ている。
一方、「リード」は、1970年の発売以来、クッキングペーパーを中心に高い認知度と信頼を築いてきたブランドであり、家庭用・業務用いずれにおいても幅広く愛用されている。このたびの事業取得は、同社の商品ラインナップをさらに充実させ、ユーザーの食生活、くらしのより一層の利便性向上を目指すものとなる。また同社の既存商品と親和性の高いポートフォリオを形成することで、流通網の強化や店頭展開力の向上といった相乗効果により、キッチン消耗品市場における同社のプレゼンスを高めることができると考えている。
今後は、「リード」ブランドおよび商品を活かしながら、多様化するニーズに応える商品・サービスの提供を通じて、ユーザーに新たな価値を届けていく。
譲受実行日は、2025年10月31日(予定)となる。同日までの「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」に基づく審査完了が前提となる。なお、同事業買収にともなう人員の移籍、固定資産の取得はない。また、旭化成の2026年3月期の連結業績に与える影響は軽微となる。
2025年07月02日