三洋貿易が開所式を開催 発電事業の「北の森グリーンエナジー」

2025年06月30日

ゴムタイムス社

 三洋貿易は6月25日、同社が2024年6月に出資した「北の森グリーンエナジー」の開所式を6月22日に開催したことを発表した。

 開所式では、下川町長をはじめとする行政関係、原木供給者や出資会社をはじめ、林業、電力供給関係者などおよそ50名が出席し、関係者・来賓の挨拶のほか、事業の取り組みや今後の予定を紹介するプレゼンテーションや動画の配信、工場見学などを行った。

 2024年6月に設立した北の森グリーンエナジーは、国産の未利用材を活用した木質ペレットを製造し、その木質ペレットをガス化させて発電する木質バイオマスガス化発電事業を運営している。本施設は元々下川町にあった下川森林バイオマス熱電併給施設を「北海道バイオマスエネルギー」から事業譲受したもの。北の森グリーンエナジーは発電装置を11基稼働、木質ペレット工場は製造能力毎時4tを備えた発電所。ペレット製造、発電は同年11月より開始した。熱は木質ペレットの原料の乾燥に利用し、発電した電力は再生可能エネルギー固定価格買い取り制度「FIT」を利用して、一般家庭で約4000世帯分にあたる売電を見込んでいる。

 北の森グリーンエナジーは今後も、地域経済発展や脱炭素化へ貢献し、下川町を中心とした近隣の市町村での新たな雇用創出、林業活性化など地域循環型社会をめざしていくとしている。

開所式の様子

開所式の様子

工場見学の様子①

工場見学の様子①

工場見学の様子②

工場見学の様子②

 

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