BASFは6月24日、フランスのシャランペで22年に着工した、世界規模のヘキサメチレンジアミン(HMD)新プラントの稼働開始を発表した。新プラントの開設により、同社のHMD生産能力は年間26万トンに拡大する。
新プラントは、同社の欧州におけるポリアミド6・6事業の戦略的発展にとって欠かせない要素となる。また、新HMDプラントの稼働開始に続いて、ドイツのフライブルクにおいてもPA6・6生産の拡張も最終段階に入っている。
HMDは、高品質なPA6・6ポリマーおよびコーティング剤の原料の製造に使用される前駆体となる。また、自動車産業や高品質繊維の製造など、他にもさまざまな用途にも活用されている。
フランス、アルザス地方の経済・産業基盤と、主要原料であるアジポニトリルへの直接統合によって、HMDの生産と供給にとって理想的な環境が実現している。同社はシャランペの拠点において、化学品製造工場に加え、PA6・6の研究に特化した最先端の研究開発ラボと、それに必要なインフラも展開している。
2025年06月26日