東洋紡らが工業技術賞を受賞 高耐熱接着シートの開発

2025年05月28日

ゴムタイムス社

 東洋紡エムシーと東洋紡は5月27日、溶剤フリーで常温流通可能な環境配慮型の高耐熱接着シートの開発で、第75回「工業技術賞」を受賞したと発表した。
 同賞は、大阪工研協会が主催し、工業に関する研究発明ならびに現場技術の進歩改善に功績のあった技術者を顕彰するもの。2025年5月23日、大阪市内で授賞式が行われ、協会の奥野和義会長より表彰状が授与された。
 受賞者は、三上忠彦氏(東洋紡エムシー開発本部バイロン開発セクショングループ長)、山本佑氏(東洋紡エムシー開発本部バイロン開発セクション)、内山翔子氏(東洋紡コーポレート研究所先進高分子創発ユニットリーダー)となる。
 両社は、2023年11月29日開示資料の通り、電子材料の接着剤用途向けに「ビトリマー」と呼ばれる新しい架橋樹脂を応用することで、溶剤フリーで常温流通(輸送・保管)を可能にした環境配慮型のポリエステル系高耐熱接着シート(同受賞題目)を新たに共同開発した。同シートでは、従来の半硬化型接着シートには必要であった冷蔵による輸送・保管や長時間の熱架橋処理が不要となり、生産工程の短縮や省エネルギー化に寄与する。
 同社グループは、同シートをはじめとする環境配慮型製品の提供を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していく。

第75回工業技術賞受賞

第75回工業技術賞受賞

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