工業用ゴムは増収減益 朝日ラバーの25年3月期

2025年05月21日

ゴムタイムス社

 朝日ラバーの25年3月期連結決算は、売上高が76億3900万円で前期比6・4%増、営業利益は200万円で同98・5%減、経常利益は3100万円で同84・0%減、当期純損失は2億3600万円(前期は1億3300万円の利益)となった。

 セグメント別では、工業用ゴム事業は、売上高が58億7400万円で同4・1%増、セグメント利益は1億1400万円で同62・3%減となった。自動車向け製品の受注は、同社採用車種の販売低迷により内装照明用のASA COLOR LEDの受注は減少したが、機能事業の精密用ゴム製品は新規受注の拡大により売上高が増加した。また、卓球ラケット用ラバーも前連結会計年度から受注増加傾向が続き売上高は増加した。一方、RFIDタグ用ゴム製品は、経済環境や生産調整影響により売上高が減少した。

 医療・衛生用ゴム事業は、売上高が17億6400万円で同15・0%増、セグメント利益は1億7400万円で同45・2%増となった。診断・治療向けの採血用・薬液混注用ゴム栓や医療用逆止弁、医療シミュレータなどの受注が増加した。

 26年3月期の通期予想は、売上高は76億4300万円で前期比横ばい、営業利益は1億6000万円(前期は200万円の利益)、経常利益は1億5900万円で同409・8%増、当期純利益は1億700万円(前期は2億3600万円の損失)を見込む。

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