北米事業は増収2桁増益 クリヤマHDの1~3月期

2025年05月20日

ゴムタイムス社

 クリヤマホールディングスの25年12月期第1四半期連結決算は、売上高が206億3900万円で前年同期比3・1%増、営業利益は14億7300万円で同6・1%増、経常利益は16億2700万円で同6・9%増、四半期純利益は11億6400万円で同17・1%増となった。

 セグメント別では、アジア事業の売上高は72億1100万円で同0・9%増、営業利益が7億1000万円で同18.8%減。アジア事業のうち、産業資材事業の売上高は41億5900万円で同3・3%減、営業利益は4億3900万円で同23・0%減。主要顧客である農機・建機をはじめとした産業用機械メーカーの生産台数が減少した影響を受け、尿素SCR用モジュール・タンク等の部材や樹脂・ゴム製品等の販売が減少した。一方、船舶向け商材の販売は増加した。また、中国においては、景気低迷により、建機の生産台数が軟調に推移したため、同国での関連商材の販売が減少した。

 北米事業の売上高は117億7100万円で同2・5%増、営業利益は9億5100万円で同16・4%増。米国新政権の関税政策による不透明感が継続する環境下であったが、移転・拡張した米国本社・物流倉庫を軸に物流機能の最適化を推進することで、幅広い分野での各種ホース・継手の販売機会獲得に努めた。

 欧州・南米・オセアニア事業の売上高は16億5500万円で同19・9%増、営業利益は2億900万円で同104・0%増。主力の「消防用ホース・ノズル」の販売は、欧州域内及び南米地域における消防機関向けに底堅く推移し、南米のオイルガス関連向け販売が増加した。また、北米事業との連携を強化し、米国消防機関向け「消防用ホース」の販売を増加させる等、グループシナジー効果による生産稼働率の向上に努めた。

 25年12月期通期業績予想は、売上高が900億円で前期比15・5%増、営業利益は40億円で同11・9%減、経常利益は48億円で同8・6%減、当期純利益は36億円で同1・6%増を見込んでいる。

 

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