櫻護謨の25年3月期連結決算は、売上高が121億8800万円で前期比8・7%減、営業利益は6億4300万円で同43・4%減、経常利益は6億5300万円で同40・9%減、当期純利益は4億2500万円で同41・9%減となった。
航空・宇宙、工業用品事業の売上高は48億4900万円で同17・2%増、営業利益は6億4000万円で同22・9%増となった。
航空・宇宙部門は、前年同期に比べ官需大型機用並びH3ロケット用チューブ配管類の販売が大幅に増加している。工業用品部門では、原油貯蔵施設向けタンクシール及び水門用止水ゴムの販売が増加している。
利益面では、原材料価格高騰などの影響を受け原価率は上昇しているが、増収効果により増益となった。
消防・防災事業の売上高は68億3900万円で同21・5%減、営業利益は3億4400万円で同60・5%減となった。
消防ホース・消火栓ホースは、期初計画に比べて販売数量が伸びたことから売上高は増加した。大口径ホースは、発電所向け更新案件の受注が前年同期に比べ少ないことから売上高は減少している。
資機材では、同社企画開発の資機材を搭載する特殊車両の納入があったものの、前期にありました前々期持ち越し案件と安全対策資機材などの大型案件の販売が剥落したことから売上高は減少となっている。
利益面では、材料価格上昇などのコスト増加要因は一定程度に抑制できたものの、減収の影響により減益となった。
26年3月期の通期業績予想は、売上高が130億円で同6・7%増、営業利益が5億7000万円で同11・5%減、経常利益が5億2000万円で同20・5%減、当期純利益は3億2500万円で同23・7%減を見込んでいる。