住友理工のバイタルセンサーを活用 睡眠解析と健康診断サービスで

2025年05月09日

ゴムタイムス社

 住友理工は5月7日、カプセルホテルを運営し睡眠解析サービスを提供するナインアワーズ、健康診断や人間ドック等を通じた健康づくりを支援する近畿健康管理センターが、東京都内で開始予定の睡眠解析&健康診断サービスで、同社の製品であるバイタルセンサー「モニライフ・ウェルネス」が活用されると発表した。
 同サービスは、ナインアワーズが提供する睡眠解析サービス「ナインアワーズスリープフィットスキャン」で睡眠を分析し、KKCが運営するクリニックで健康診断・人間ドックを受診するもの。疾患の早期発見・予防だけでなく、睡眠の課題も発見できるため、利用者の総合的な健康状態を明らかにし、生活習慣を振り返る機会として活用できる。
 「ナインアワーズスリープフィットスキャン」には、ナインアワーズ独自の解析技術と同社が独自開発した柔軟導電ゴム材料「スマートラバー」を応用した圧電式のセンサー「モニライフ・ウェルネス」を活用している。同製品は、微弱な振動も測定できることが特長で、心拍成分や呼吸成分由来の生体情報を取得することができる。また、体の下に敷くだけで計測ができる同製品は、利用者に就寝時の違和感によるストレスを与えることなく使用することが可能となる。
 日本人の平均睡眠時間は、世界と比較すると低い傾向にあり、睡眠は心身の健康に密接に関連している。睡眠不足や睡眠の質の低下は、生活習慣病の発症リスク等の上昇にも関与するといわれており、企業価値向上につながる「健康経営」の観点からも、従業員の健康状態の維持・増進や睡眠を含む生活習慣の改善が求められていることから、十分な睡眠の確保は重要な健康課題となっている。
 同社は、この課題解決に貢献するため、同サービスへの協力を決定した。同サービスは、利用者自身で睡眠検査の準備をする必要がなく、ナインアワーズが運営するカプセルホテルに宿泊するのみで、クリニックに分析情報が共有されるため、利用者の負担が少なく簡易に検査を受診することが可能。
 同社は今後も、モニライフ・ウェルネスをはじめとしたヘルスケア製品による健康へのサポートや、安全・快適の提供拡大に向けた技術の進化・融合を推進し、社会課題の解決に貢献していく。

モニライフウェルネス

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