川口化学工業の24年11月期第3四半期連結決算は、売上高は64億5200万円で前年同期比4・6%増、営業利益は2億6400万円で同22・4%増、経常利益は2億7700万円で同32・7%増、四半期純利益は2億4200万円で同53・6%増となった。
化学工業薬品事業の売上高は64億2400万円で同4・6%増、営業利益は2億4100万円で同25・0%増となった。
ゴム薬品部門合計の売上高は36億6600万円で同10・7%増となった。ゴム薬品の分野において、国内は、自動車生産の回復により自動車部品関連向け製品の売上は増加、医療用途向け製品の需要も回復し、売上は前年同期を上回った。
タイヤ向け製品は、顧客における生産調整の影響を受け、主力製品の販売が低迷、販売を増やした製品もあったが、全体では売上は前年同期を下回った。
合成ゴム向けは、汎用ゴム向け製品、特殊ゴム向け製品共に需要が回復し、売上は前年同期を上回った。
海外向けは、汎用製品、自動車部品関連製品の需要回復、特殊加硫剤の新たな用途向けの拡販、及び医療用途向け製品の需要回復により売上は前年同期を上回った。
樹脂薬品部門合計の売上高は6億6400万円で同0・3%減。樹脂薬品の分野は、主要販売先であるアクリル酸・アクリル酸エステルにおいて緩やかな需要回復が見られたものの、主要製品の販売は前年同期を下回った。
電子材料関連向け製品は、需要回復により大幅に販売を増やし、売上は前年同期を上回った。
中間体部門合計の売上高は7億8800万円で同15・1%減。中間体部門においては、界面活性剤中間体の需要が堅調に推移し、売上は前年同期を上回った。
農薬中間体、医薬中間体及び染顔料用途製品は、顧客での需要が低迷し売上は前年同期を下回った。
24年11月期の通期連結業績予想は、当初公表数値からの変更はなく、売上高は90億円で前期比4・5%増、営業利益は3億円で同15・2%減、経常利益は3億円で同12・9%減、当期純利益は2億円で同21・7%減を見込んでいる。