医療機器事業は黒字化に 不二ラテックス24年3月期

2024年05月17日

ゴムタイムス社

 不二ラテックスの24年3月期連結決算は、売上高が75億800万円で前期比7・1%減、営業利益は4億3900万円で同42・2%減、経常利益は3億8200万円で同47・7%減、当期純利益は2億8900万円で同44・0%減となった。

 セグメントのうち、医療機器事業の売上高は23億6700万円で同1・9%増、セグメント利益は800万円(前年同期は1億300万円の損失)。主力のヘルスケア部門については、国内市場においては採算を重視した製品・商品ラインナップの絞り込みと販売チャネル選択に注力した。また、海外市場向けには前期比で出荷数が大幅に増加したほか、円安に伴う円ベースでの販売増加効果も売上底上げの要因となった。新素材コンドームSKYNの売上やメディカル製品の売上も堅調に推移した。
 利益面ではヘルスケア事業における不採算製品の見直し、販売費節減への継続的な取組みに加えて、生産効率等の改善に向けた取組みの効果が徐々に発揮されてきており、採算が大幅に改善した。 また、メディカル製品については、労務費の上昇や原料切替に伴う生産コストの上昇を生産効率化で吸収しきれなかったが、子会社の不二ライフの業績が好調に推移したことがセグメント利益を押し上げ、前期比増益となった。

 精密機器事業の売上高は41億6800万円で同18・4%減、セグメント利益は8億3100万円で同32・0%減となった。精密機器事業は一般産業機械市場の需要低迷が想定以上に長期化したことや欧州市場の景気回復の遅れや中国市場の景気減速が影響し、一部の取引先業種で在庫調整が発生したこと等が重なり、大幅な減収となった。労務費の上昇や部材等のコスト上昇を生産の合理化と販売価格の適正化により吸収し、原価コントロールに努めたが、売上減少の影響が大きく、販売費を含めた利益率の下押し要因となった。

 25年3月期の連結業績見通しは、売上高が81億円で同7・9%増、営業利益が5億4000万円で同22・8%増、経常利益が5億1000万円で同33・5%増、当期純利益が2億9000万円で同0・1%増を見込んでいる。

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