合成ゴム需要は堅調推移 旭化成、24年3月期決算

2024年05月09日

ゴムタイムス社

 旭化成は5月9日、堀江俊保代表取締役兼専務執行役員らが出席し、24年3月期通期決算説明会をオンラインで開催した。24年3月期通期業績は売上高が2兆7848億7800万円で前期比2・1%増、営業利益は1407億4600万円で同10・2%増、経常利益は901億1800万円で同25・5%減、当期純利益は438億600万円(前期は919億4800万円の損失)となった。
 24年3月期通期(23年度)は対前期比ではマテリアル、ヘルスケア、住宅の全セグメントで増益を達成した。このうちマテリアルの売上高は1兆2617億円で同4・2%減、営業利益は426億円で同3・8%増となった。マテリアルは、需要減速による数量因やその他因(在庫影響、操業度)のマイナス要因があったものの、市況下落による売値因のマイナスを原燃料因や円安による為替因で大きくカバー。これにより交易条件が改善して増益となった。
 マテリアルのうち基礎原料やポリマー、合成ゴム、エラストマーなどが含まれる環境ソリューション事業の売上高は4950億円で同11・6%減、営業利益は18億円(同23億円の損失)となった。同事業のうち基盤マテリアル事業の売上高は2935億円で同18・9%増、営業損失は84億円(同32億円の損失)。基盤マテリアルでは需要低迷による販売量の減少や在庫受払差、定修影響などが響き減益だった。
 なお、合成ゴム(SSBR)の23年度は

全文:約993文字

関連キーワード: ··

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー