住友ゴム、水素エネルギーなどの活用 タイヤテクノロジーエキスポで受賞

2024年03月26日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は3月25日、ドイツ・ハノーバーで3月18日から21日に開催された「Tire Technology Expo2024」内で開かれた「Tire Technology International Awards for Innovation and Excellence」において、「タイヤ製造における水素エネルギーと太陽光発電の活用」が「Environmental Achievement of the Year―Manufacturing」を受賞したと発表した。
 同社の主力タイヤ工場である福島県白河工場で、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業として支援を受け、2021年8月から、次世代エネルギーとして期待されている水素の活用に向けた実証実験を開始した。また、水素エネルギーの導入に加えて、従業員駐車場へ太陽光発電パネルを導入することで、2023年1月には、水素エネルギーと太陽光発電を使用した日本初の製造時(Scope1,2)カーボンニュートラルを達成した量産タイヤの生産を開始した。
 「Tire Technology Expo」は、2001年より欧州で開催されているタイヤ製造などに関する技術発表・展示会で、タイヤメーカーをはじめ素材メーカー、公的研究機関などがその研究成果を発表し、12の分野で優秀な技術を表彰するもの。
 今回の受賞は、製造時カーボンニュートラル実現に向けた先進的な取り組みが認められた結果であると同社は考えている。今後も、サステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」および循環型ビジネス構想「TOWANOWA(トワノワ)」で掲げる取り組みを推進し、持続可能な社会の発展に貢献していく。
 なお、同社の「Tire Technology International Awards for Innovation and Excellence」での受賞は、2010年の「第4世代ランフラットタイヤ技術」、2017年の「新材料開発技術ADVANCED 4D NANO DESIGN」、2019年の「SENSING CORE」、2022年の「性能持続技術」、2023年の「バイオポリマー合成の研究」、「酵素評価方法の発明」に続き、今回で通算7回となる。

授賞式の様子

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