射出成形機不調で減収減益 日精樹脂工業の4~12月期

2024年02月15日

ゴムタイムス社

 日精樹脂工業の24年3月期第3四半期連結決算は、売上高が340億5600円で前年同期比10・3%減、営業利益は15億6200万円で同23・9%減、経常利益は13億6100万円で同31・0%減、四半期純利益は8億3700万円で同42・1%減。射出成形機の需要が減少したこと等から減収となった。利益は射出成形機の需要が低下したことから経常利益と四半期純利益は減益となった。
 製品別売上高については、射出成形機売上高は245億2000万円で同15・8%減、周辺機器売上高は18億2300万円で同22・0%増、部品売上高は62億7700万円で同8・6%増、金型等の売上高は14億3400万円で同6・4%減となった。
 セグメント別では、日本の売上高は117億7500万円で同0・4%増、セグメント利益は5億9600万円で同79・5%減となった。急激な円安の進行による物価高、原材料高等により設備投資意欲が低下したこと等から増収減益となった。
 欧米地域の売上高は143億2700万円で同20・9%減、セグメント損失は6800万円(前年同期は4億5200万円のセグメント利益)となった。米国および欧州での需要が低調であったこと等から減収減益となった。
 アジア地域の売上高は79億5200万円で同1・9%減、セグメント利益は3億8300万円で同46・2%増となった。中国を中心に自動車関連向けでは需要があったものの全体としては需要が低調だったこと等から減収増益となった。
 24年3月期通期予想の修正はなく、売上高は460億円で前期比11・9%減、営業利益は12億円で同55・3%減、経常利益は13億円で同46・5%減、当期純利益が9億円で同51・0%減を見込んでいる。

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