建材需要回復も減収減益 タキロンシーアイの4~12月期

2024年02月07日

ゴムタイムス社

 タキロンシーアイの2024年3月期第3四半期連結決算は、売上高が1020億6500万円で前年同期比7・1%減、営業利益は41億2200万円で同13・2%減、経常利益は43億3900万円で同12・8%減、四半期純利益は27億4500万円で同5・6%減となった。
 セグメント別では、建築資材事業の売上高は334億7200万円で同1・7%減、営業利益は22億2800万円で同12・7%増。住設建材事業は原材料価格上昇に伴う製品値上げによる増収効果やサイネージの需要回復があったが、新設住宅着工戸数の減少に加え、建設資材や飼料価格の高止まりによる畜産業界の設備投資減少の影響を受け、住宅・非住宅物件への販売が低調に推移し、事業全体では減収となった。床・建装事業は国内マンション改修物件が減少したものの製品値上げ効果もあり、床材の販売は堅調に推移した。建装資材の販売は主力の欧州市場の低迷が依然として継続しているが、堅調な豪州市場に加え北米や中国の需要も徐々に回復基調となり、事業全体では増収となった。
 環境資材事業セグメントの売上高は399億300万円で同0・3%減、営業利益は11億1600万円(前年同期は6600万円の営業利益)。アグリ事業は一部ハウス建設物件での受注は順調に推移したが、依然として生産者の更新需要が低調で、国内流通在庫も高水準にあることもあり、出荷量が減少し、減収となった。インフラマテリアル事業は、管更生が工事物件遅延の影響により低調に推移したが、ハウエル管の需要が回復し、回転成形製品および土木シート・シールドは旺盛な需要により好調を維持し事業全体では増収となった。 高機能材事業セグメントの売上高は152億900万円で同12・6%減、営業利益は12億4500万円で同44・3%減となった。半導体メーカーの在庫調整およびそれに伴う設備投資抑制が一層強まり、製造装置向け工業用プレート、エンプラ材は減収となった。PC、スマートフォン等の最終製品の需要低迷は、電子回路基板・液晶関連材料向けのナノ材料販売にも影響を及ぼし、前年同期を下回った。マイクロモータは民生用機器など主要分野における在庫調整が継続し、低調に推移した。
 機能フィルム事業セグメントの売上高は129億2200万円で同27・2%減、営業損失は5億8300万円(前年同期は3億8500万円の営業利益)。包材事業は、欧米市場が低調、特に北米市場における流通在庫調整の長期化により北米・南米における生産販売が低水準となり、シュリンクフィルムは大幅な減収となった。一方、ジッパーテープの国内販売は前年並に推移したが、海外販売は欧州をはじめ全般に低調で、減収となった。
 通期の連結業績予想は前回発表値から修正はなく、売上高が1460億円で前期比0・2%増、営業利益が62億円で同7・1%増、経常利益が63億円で同6・4%増、当期純利益は50億円で同103・2%増を見込んでいる。

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